2011年3月11日、あの日も金曜日だった。目の前がゆらゆらと揺れたので、めまいだと思った。めまいなどしたことがなかったので、ああこれがめまいなのかと思った。めまいではなく地震であり、それが数時間後には経験したことのない、大きな自然災害であったことを映像で知ることになる。現実に起きていることであるという実感をもつのが難しかった。

2011年3月12日、次の日は土曜日。北部会館でダンス部は踊ることになっていた。明日と同じ北部会館で。踊ってよいのか、生徒たちに何といってよいのか、踊るべきなのか。

踊らない理由もまたわからなかった。そしてあの大きな地震の翌日に、踊った。

あのあと、あの大きな震災のあと、考えたのは今自分ができることをしっかりとやること。自分たちができることを。

昨日と同じように、今日と同じように、明日も同じように踊ること。踊ることができるということ。それは約束されたことではなく、ただそうであればよいという願いでしかない。

そうでありますようにという祈りでしかない。

インフルエンザが2年生に流行しています。ダンス部明日、何が踊れるのか未だ確定的でありません。何人か、数人は来れないと思う。明日の段階で考えるしかない。踊れることを踊ろう。

明日も同じように踊ろう。

祈りをこめて。

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